戯言

 疲れた顔をした中年を捕まえて、「何が愉しくて生きているのか?」と云った論調の、一寸拗ねた青年の主張としてお話の中で良く見る訳だが、そうした年齢に達しつつある現状を鑑みて云えば、実際「愉しい事なんかそうそう在りはしねぇ」のだよ。ならば何故生きているのかと問われれば、「生きる事を辞めたからといって、別に愉しくなる訳じゃねぇ」のだな。だから愉しく無いからといって、ガッコに行かなければそれで済む小僧には、噺が通じねーだろうな、とか思った。
…ついでに書いてて自分の論調が、年寄りの愚痴の様だとも思った。